使い方
ライブ配信やテレビ番組制作の現場で、Zuremiru(ズレミル)を使って映像と音声の対応点をマークし、遅延やリップシンクのずれを計測する手順です。
外部動画を使う場合:「ファイルを開く」からMP4・MOV・WebMを選び、手順03から進めます。250MB・5分まで、映像・音声は各1トラック(音声は8chまで)。読み込みは端末内だけで行い、元ファイルは変更しません。音声がない動画は映像確認のみ利用できます。
| No. | 手順 | 操作・確認すること |
|---|---|---|
| 01 | 入力を接続 | 右上の映像入力と音声入力を選び、入力を接続を押します。機器名が出ないときは、一度接続してカメラ・マイクを許可し、選び直して再接続します。 |
| 02 | 録画・録音 | RECを押し、手をたたくなど映像と音で同じ瞬間が分かる動作を収録します。STOPで終了します。1テイク最大60秒。停止後に映像と音声波形が表示されます。 |
| 03 | 再生して確認 | 再生ボタンまたはSpaceで再生・一時停止します。ルーラー(時間目盛り)をドラッグすると、プレビューでその位置を確認できます。 |
| 04 | 映像位置を指定 | ←→でコマ送りし、手が接触する瞬間などを表示して、VIDEOのマークを押します。タイムラインのVIDEO段をクリックして指定することもできます。 |
| 05 | 音声位置を指定 | 対応する音の波形が立ち上がる位置を、AUDIO段でクリックします。Tで拡大すると、細かく合わせられます。AUDIOの「マーク」で現在の再生位置を指定できます。各トラック左側の秒の数値入力でも調整できます。 |
| 06 | 遅延を読む | 右側に音声位置 − 映像位置の差が表示されます。 +:音声が遅い / −:音声が早い大きい表示は「時:分:秒:フレーム」。framesとmsは補助表示です。換算するfpsを入力映像に合わせてください。 |
| 07 | 必要なら保存 | 収録を保存で動画を保存します。収録はWebM、読み込んだファイルは元の形式で保存します。一時録画は、次のREC・別ファイルの読み込み・再読み込み・タブを閉じる操作で消えます。 |
機材なしで試す:デモ入力 → REC → 数秒後にSTOP。白いフラッシュと、その約80ms後の音で操作を試せます。
タイムラインの操作・ショートカット
| 操作 | キー・操作方法 |
|---|---|
| 再生・一時停止 | Space |
| 1フレームずつ移動 | ←→ |
| 拡大・縮小 | T 拡大 R 縮小。現在の再生ヘッドを基準に動きます。 |
| タイムラインを左右に移動 | ポインタをタイムライン上に置いてShift+スクロール。タッチ操作では映像・波形の段を左右にスワイプするか、「表示範囲」を動かします。 |
| 測定位置を指定 | V 映像計測位置をマーク A 音声計測位置をマーク |
| トラックの高さを変更 | VIDEO/AUDIOの下端の境界線を上下にドラッグ。上段のサイズは保ったまま、下へ広がります。 |
数値入力・選択欄の編集中は、その欄のキー操作を優先します。Spaceはボタンにフォーカスがあると、そのボタンを操作します。
音声モニター・メーターの見方
| 項目 | 動作・表示の意味 |
|---|---|
| スピーカーアイコン | メーター横または下で音声モニターを切り替えます。×はミュート、音波のマークは音声出力中です。 |
| ライブ/再生 | ライブは初期ミュート。再生モードに切り替えると自動解除します。ミュート中も録音とメーターは動作します。 |
| 設定 | スマホ・iPadではメーターの小さなモード表示・調整アイコンをタップして、VU/PPMと基準レベルを選びます。 |
| PPM | 上端が0 dBFSの目盛りです。REFは基準レベルの線で、初期値は−20 dBFSです。 |
| VU | 0 VUを選んだ基準レベルに合わせた相対目盛りです。 |
| 基準レベル/SP | 基準は−16/−18/−20 dBFSから選べます。SPはサンプルピークの数値で、1.2秒ホールドします。 |
メーターはブラウザ用の近似表示です。True Peak計測ではありません。測定する遅延には、入力機器・OS・ブラウザの処理も含まれます。
スマホ・iPadの操作
スマホでは各パネルを縦にスクロールします。通常表示のメーターは映像下の横型L/Rバーにまとめ、左に設定、右にスピーカーを配置しています。iPadの縦向きでは、プレビューの下に入力設定と遅延結果が並びます。横向きでは入力設定と結果がプレビューの右側に移ります。
収録・読み込み済みの映像をチェックするときは、タイムラインへスクロールしても画面上部の小型プレビューで映像を確認できます。小型表示から再生・コマ送り・ミュートを操作できます。上のプレビューへ戻ると通常の大きさに戻ります。
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 再生位置 | タイムライン上端の時間目盛りをタップ、または左右にドラッグします。 |
| 計測位置 | VIDEO・AUDIOの段をタップします。細かく合わせるときはコマ送りボタンと各段の「マーク」、または秒の数値入力を使います。 |
| 拡大・横移動 | +・−で再生位置を基準に拡大縮小します。拡大後は映像・波形の段を左右にスワイプするか、「表示範囲」のスライダーで横移動します。 |
| 縦スクロール | タイムライン上でも上下にスワイプしてページをスクロールできます。トラックの境界線は高さ変更用です。 |
録画や動画ファイルの読み込みに利用できる機能・形式・入力機器は、端末とブラウザにより異なります。
入力に必要なもの
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| ブラウザ | MacのGoogle Chrome。最新版への更新を推奨します。 |
| 映像 | Chromeにカメラとして認識されるキャプチャーボードやカメラを接続します。 |
| 音声 | Chromeにマイクとして認識されるオーディオインターフェース、キャプチャーボード、マイクを選択します。映像とは別の機器を選べます。 |
| 許可 | ブラウザのカメラ・マイクの許可が必要です。Mac側でも「システム設定 → プライバシーとセキュリティ → カメラ/マイク」を確認してください。 |
| 機材がない場合 | 「デモ入力」で、フラッシュと音を使った録画・計測を試せます。 |
遅延表示の読み方
リップシンクの確認では、口の動きと音声の対応する位置をそれぞれマークして、映像と音声の時間差を読み取ります。
差は音声位置 − 映像位置で計算します。正の値なら音声が遅く、負の値なら音声が先行しています。大きい表示は最も近いフレームに丸めたNDFタイムコードで、補助表示には小数のフレーム数とmsを表示します。
29.97fps・59.94fpsを含め、フレーム数は選択したfpsで換算します。タイムコードはドロップフレーム表示ではありません。
よくある確認事項
入力機器が一覧に出ない
機器の接続を確認し、「入力を接続」で利用を許可してから、入力一覧の更新ボタンを押します。機器名が表示されたら選び直して再接続します。他のアプリが機器を占有している場合は、そのアプリの入力を停止してください。
音が聞こえない
ライブの初期状態はミュートです。メーター横または下のスピーカーアイコンで解除します。録画の再生モードでは自動的に解除されます。録音された音が小さい場合は、インターフェースや入力側のレベルも確認してください。
録画はどこに保存されるか
録画はそのページのメモリー内に一時保存されます。次のREC・別ファイルの読み込み・再読み込み・タブを閉じる操作で消えます。「収録を保存」で収録はWebM、読み込んだ動画は元の形式でダウンロードできます。データの扱いも確認できます。
どの遅延を測っているか
取り込み後の映像と音声の時間差です。キャプチャー機器・音声入力機器・OS・ブラウザの処理が含まれます。機器単体の遅延を切り分ける測定ではありません。